洋菓子にしろ和菓子にしろ、お菓子は高級で美味しいといわれるものほど上品で甘さひかえ目のものが多いですよね。甘さひかえ目なのだから砂糖もひかえ目なんじゃないかと思ってしまいそうですが、これはまったくの誤解です。
甘さの違いは使用する砂糖の種類によるところが大きいのです。それも上品な甘さのものほど純度が高い砂糖を使用しています。
砂糖にもいろいろな種類がありますが、その主成分はショ糖です。ショ糖が砂糖の甘さのもとなんですね。
ではショ糖の純度が高いほど砂糖は甘くなるかというと、そうではありません。
人間の舌は、純粋なショ糖よりもそれ以外の成分が入って刺激となったほうが甘みを感じやすいのです。スイカに塩をかけると甘くなるのと同じ原理ですね。逆にショ糖の純度が高いほうがまろやかで優しい甘みになります。
家庭でよく使われる上白糖はショ糖が97〜98%ほど、それに対してお菓子によく使われるグラニュー糖は99.9%以上の高い純度があります。
そんなわけで、甘さひかえ目だからといって砂糖の使用量が少ないということはありません。砂糖の使用量やカロリーが気になる場合にはちゃんと成分表示を見てみましょう。