チューイングガムと呼ばれることもありますが、メーカーなどで使用される正式名称はチューインガムだそうです。噛むと味がでるけど、口の中からなくならないアレですね。
あのチューインガムってなにからできているか知っていますか?
ガムとは英語でgum(ゴム)なのでチューインガムは噛むゴムってことですね。そして、実際にガムはゴムの一種、といっても間違いではないのです。
ゴムは植物性の樹脂です。植物のなかでも草などではなく、木から採取されます。ある種の木に傷をつけると白く粘り気の強い液が出るものがあります。この液をラテックスと呼びます。
ラテックスは乾燥すると硬化し木に一体化して傷を修復する働きがあります。この液体を加熱するとゴムになります。ラテックスは採取した木によって成分がことなるので一概にゴムと言ってもいろいろな性質のものができます。
サポディラの木から採れるラテックスはチクルというもので、これを煮詰めて作ったゴムにサポディラの実の果実を加えて味をつけたものがチューインガムのはじまりだそうです。
そんなわけで、チューインガムがゴムの一種というわけです。
チューインガムの元となるゴム質のものをガムベースといい、今ではサポディラの木から採れる天然チクル以外にも酢酸ビニル樹脂、エステルガム、ポリイソブチレン、炭酸カルシウムなどが使われています。
ガムベースには甘みはほとんどありませんが、様々な原料を加えてガムベースに味をつけることで市販の美味しいチューインガムが作られているのです。
ちなみに、風船ガムってありますよね?よく伸びるガムで膨らますことができるアレです。普通の板ガムなどはいくら頑張っても膨らますことはできませんが、風船ガムは膨らますことができます。
風船ガムが膨らむのは原料がチクルではなく酢酸ビニル樹脂だからです。成分がまったく違うので風船ガム以外のガムでいくら頑張っても風船を作ることはできません。