バンジージャンプはもともと成人の儀式だった! | 今日の雑学

バンジージャンプはもともと成人の儀式だった!

バンジージャンプスポーツの雑学
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高層ビルや橋の上といった高所から命綱一本をつけて飛び降りるバンジージャンプ。テレビなどでよく見かける有名な絶叫アトラクションですね。

このバンジージャンプの起源は現在のバヌアツ共和国にあるペンテコスト島で行われていた儀式にあるといいます。その儀式は「ナゴール」と呼ばれていて、毎年、その年に成人する男子が参加する習わしです。

ナゴールは1ヶ月以上かけて高さ約30メートルの櫓を組み、その上から1本の蔓だけを頼りに飛び降りるという大変危険なものです。

飛び降りる高さは自分で決めることができ、必ずてっぺんから飛び降りないといけないというものでは無いそうです。ただ、高いところから飛ぶほど勇気があって立派な男と思われるので、なるべく高いところから飛ぼうと頑張るんですね。

高いところから飛んで命綱の蔓が切れれば命に関わるので、参加する男子は自分で蔓を選ぶことができ、自らジャングルに入ってなるべく頑丈な蔓を慎重に探すのですが、それでも途中で切れてしまうことも少なくないようです。

死者がでることもある大変危険な儀式ですが、現在でも続けられており、スリル満点の儀式を見るためにたくさんの観光客も訪れるそうです。さすがに今は昔よりは安全に気を使っていると思いたいところです。

1980年代のことです。このナゴールをヒントに、ニュージーランド出身のA. J. ハケットという人物が、より安全に行えるように伸縮性のあるゴム製のコードとパラシュート用のハーネスを使って行うバンジージャンプを考案しました。ちなみにバンジージャンプのバンジーはゴムコードのことですね。

1988年にハケット氏は会社を設立。一般の客がバンジージャンプを体験できる事業を世界中で展開して、バンジージャンプを普及させました。さらにその功績によって、ニュージーランド女王(イギリス女王兼)エリザベス2世により創設されたニュージーランド・メリット勲章を受けています。

日本でバンジージャンプが行われるようになったのは1990年頃で、テレビのバラエティ番組で罰ゲームなどとしてひんぱんに取り上げられて、有名なアトラクションになりました。

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