「昔むかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。」
日本一有名な童話(昔ばなし)と言っても過言ではない桃太郎。その桃太郎の冒頭でおじいさんは「山へしばかり」に行くとありますよね。
しばかりってあの「芝刈」?山の芝生を手入れするの?と思ったら、これは誤解です。
おじいさんは山へ芝刈ではなく、柴刈に行くのです。この2つはどちらも「しばかり」と読みますが意味が違います。
柴とは山林に自生する小さな雑木やその枝などのことで、おじいさんは山に手頃な木の枝を集めに行ったのです。もちろん枝を薪にするためですね。
今では柴刈などという言葉はまず使わないために起きる誤解です。