インスタントコーヒーを発明したのは日本人?インスタントコーヒー発明の歴史を追う | 今日の雑学

インスタントコーヒーを発明したのは日本人?インスタントコーヒー発明の歴史を追う

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インスタントラーメンを発明したのは日清食品の創業者である安藤百福というのは有名な話です。NHKの朝ドラでも安藤をモデルにしたドラマが放送されましたよね。

では、インスタントコーヒーを発明したのは?というと、日本人の加藤サトリというのが一つの定説でした。

お湯を注ぐだけですぐにコーヒーを楽しめるインスタントコーヒーは、イギリスやアメリカで開発に挑戦した記録があるのですが、一定の品質をクリアすることができず、製品化に成功できなかったのです。

1899年のこと、シカゴに在住していた日本人科学者の加藤サトリ博士が、緑茶を即席化する研究の途中で、現代と同じコーヒー抽出液を真空乾燥する技術を発明し、博覧会で「ソリュブル・コーヒー」と名づけて発表しました。これが日本人がインスタントコーヒーを発明したエピソードとして知られているわけです。

その後、カトウは特許を取得したのですが、商業的には成功することができませんでした。

1906年にアメリカ人のでジョージ・ワシントンがインスタントコーヒー製法の特許を取得し「Red E Coffee」として製品化に成功しました。ちなみに、元大統領のジョージ・ワシントンとは別人ですよ。

ワシントンの特許取得後、複数の会社がインスタントコーヒーの製造販売をスタートさせるのですが、なかでも成功をおさめたのがスイスのネスレ社です。これが今でも販売されているネスカフェブランドの始まりですね。

と、ここまでがよく語られる話ですが、実は加藤よりも先にインスタントコーヒーの特許を取得した記録が見つかっています。

1889年にニュージーランドでコーヒーの販売をしていたデイビッド・ストラングがインスタントコーヒーの特許を取得し、「ストラング・コーヒー」として製品化したのが、確認されているのです。加藤がインスタントコーヒーを発明したとされる1899年よりも10年ほど前のことですね。

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