ゴリラのマネといいますか、ゴリラをジェスチャーで表すと、ほとんどの方が胸を手で叩く動きをしますよね。このゴリラが胸を叩く動きをドラミングと言います
ゴリラがドラミングをする理由は古くは敵を威嚇するためや怒りを示すためと思われていました。戦いの前にする行動ということですね。
しかし、研究が進むにつれて、威嚇などのとき以外にも胸を叩く動きをすることがわかってきました。
ドラミングは仲間内でのコミュニケーションとしても行われ、不快感を示すだけでなく、求愛や親愛の印として行われることもあるようです。人間で言うところの言葉の代わりのような働きも持っているんですね。
かつてドラミングが威嚇のために行われているゴリラは凶暴な動物と思われていたからかもしれません。大きくて強そうな見た目は、ジャングルで遭遇したらそれは恐怖でしょう。
しかし、ゴリラは基本的に草食の動物で果実や葉っぱ、木の根っこなどを食べて生きています。また、動物の中でも比較的知能が高く、多少のストレスなども意識的に我慢ができると言われています。
さて、このドラミング、ゴリラが胸を叩く動きを真似るとき、多くの方は手をグーの形にして胸を叩いていると思います。しかし、実際にはゴリラは手をパーの形にして叩いています。
ゴリラがドラミングを行うのは音を出すためです。考えてみれば、拍手など、人が音を出すために叩くときもパーで行います。グーでは痛いだけで大きな音は出ませんからね。