iPhoneのカタカナ表記がアイフォンじゃなくてアイフォーンな理由 | 今日の雑学

iPhoneのカタカナ表記がアイフォンじゃなくてアイフォーンな理由

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僕は住宅設備、特に電気関係の設備の設計や保守が仕事です。なので定期的に展示会に行ったり、各メーカーの営業さんから情報をもらったりして、日々新しい技術や製品の情報を集めています。その中でいろんなメーカーの営業さんからいろんな話を聞きます。

その中であるメーカーの営業さんから聞いたおもしろい話を紹介します。ちなみに、この記事を書く前にネットで検索したら結構有名なエピソードなんですね。でも、気にせず記事にしたいと思います。

アイホン株式会社というドアホン・インターホンのメーカーがあります。インターホンに特化したメーカーで日本ではインターホンといえばアイホンかパナソニックかというくらいインターホンではトップクラスのシェアを持っているメーカーです。インターホン以外ではその技術を活かしたナールコールなども作っていますね。

今回紹介するのはそのアイホンの営業さんから聞いた話です。それはAppleのスマホ「iPhone」のカタカナ表記に関する話です。

iPhoneって皆さんなんて読みますか?「アイフォン」って発音しますよね。普通に読めばiPhoneはアイフォンになるはずです。ところがCMでも、各種メディアでもiPhoneのカタカナ表記は「アイフォーン」です。これはなんだか不自然ですね。

さて、インターホンメーカーのアイホンとiPhoneの読み方がアイフォーンであることを結びつけて考えるとなんとなく予想がつきますね。

「アイホン」と「アイフォン」は読み方ではほぼ同じです。アルファベットで表記しても紛らわしい。そして日本ではアイホン株式会社のほうが半世紀以上先に存在していました。なので商標権はアイホンにあるわけです。

Appleは2007年にアメリカで初代iPhoneを発売。続いて2008年には日本でもiPhone3Gを発売しました。ところが、それに先駆けて2006年に日本でiPhoneを商標登録しようとしたときに、裁判所に却下されていたのです。理由はアイホン株式会社の取得している商標と酷似しているから。

そこでAppleとアイホンで話し合いが行われiPhone日本発売の4ヶ月前にカタカナ表記を「アイフォーン」とすることを条件にアイホン株式会社がAppleに商標の使用許諾をする形で合意したそうです。(アイホンのリリース

ちなみに日本のAppleのホームページのiPhoneのページには「iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。」としっかりと書かれています。

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