季節の雑学 | 今日の雑学 https://kyonozatsugaku.com あなたの毎日に「へぇ」をお届けするブログ Tue, 31 Dec 2019 14:37:54 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.4.1 https://kyonozatsugaku.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG_20190623_222230.jpg 季節の雑学 | 今日の雑学 https://kyonozatsugaku.com 32 32 初詣は鉄道会社の集客戦略からはじまったって知ってる? https://kyonozatsugaku.com/%e5%88%9d%e8%a9%a3%e3%81%af%e9%89%84%e9%81%93%e4%bc%9a%e7%a4%be%e3%81%ae%e9%9b%86%e5%ae%a2%e6%88%a6%e7%95%a5%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%af%e3%81%98%e3%81%be%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%81%a3%e3%81%a6%e7%9f%a5/ https://kyonozatsugaku.com/%e5%88%9d%e8%a9%a3%e3%81%af%e9%89%84%e9%81%93%e4%bc%9a%e7%a4%be%e3%81%ae%e9%9b%86%e5%ae%a2%e6%88%a6%e7%95%a5%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%af%e3%81%98%e3%81%be%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%81%a3%e3%81%a6%e7%9f%a5/#respond Tue, 31 Dec 2019 14:36:40 +0000 https://kyonozatsugaku.com/?p=545 一年のはじめに昨年の無事を感謝したり新年のお願いをするために神社や寺に参拝する初詣は、新年を祝う日本の伝統行事のひとつですね。

普段は神仏にお祈りすることがない人もこの日ばかりは神社仏閣を訪れ手を合わせます。有名な神社は参拝の客で長蛇の列になり、出店なども並ぶ一大イベントでもあります。

実はこの初詣って習慣は明治時代以降に広まったもので古くからあるしきたりとは言い難いものなんです。しかも、初詣という行事がはじまったきっかけも明治以降にできた鉄道会社の集客戦略によるものなんですね。

考えてみれば今は定着している年中行事も営利企業のマーケティングによって定着したものが少なくありません。例えばバレンタインデーにチョコレートを贈るのは製菓会社の戦略ですし、最近だと大手コンビニチェーンなどが広めた節分に食べる恵方巻なんてのもありますね。

もともと新年を迎えるときには、歳神様を迎えるために飾りやお供えを用意して、外出などせずに自宅でお祝いをする家庭も多かったと言います。信心深い人や地域によっては神社やお寺に籠もって新年を迎えたり、元旦にお参りをする風習もあったようですが、今のように全国的に誰も彼もが行う初詣というものはありませんでした。

明治時代に入ると、社会が近代化し、平日と休日の考え方なども今と近くなり、年末年始の休みも一般化していきます。そして、当時はまだ珍しかった鉄道を使って郊外の大きな神社仏閣に新年の参拝をするという人たちが出てきます。信心からお参りするのと同時に、郊外に遊びに行くイベントという面もあったようです。

これをチャンスと受け取った鉄道各社がキャンペーンをうち、参拝を促す広告を出したり、専用のダイヤを組んだりしたことで初詣を行う人がどんどん増えていったのです。

「初詣」という言葉が確認できる最も古い資料は1885年の「東京日日新聞」の記事だそうです。川崎大師に初詣の客が増えたため、普段は急行電車が停車しない川崎駅に、三が日のみ急行電車が停車する特別ダイヤを設けたという記事です。

川崎大師に対してはその後京浜急行電鉄も新規路線を開通させ、初詣の参拝客の奪い合いが始まります。その競争によって川崎大師の初詣客はどんどん増えていきます。もちろん、参拝客が増えるにしたがって寺の側も初詣に力を入れるようになりますしね。

このような競争が日本各地で起こったことで、初詣というイベントは全国的に広がっていったのですね。

ちなみに、新年のもう一つの風物詩、年賀状も明治時代に郵便の制度ができ、はがきが手軽に送れるようになってから庶民に広がった風習です。どちらもせいぜい100年くらいの歴史でしょう。

とはいえ、今ではすっかり定着した行事です。めでたいこと、楽しいことはいくらあっても良いものですからね。

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山の日はなぜ8月11日になったのか? https://kyonozatsugaku.com/%e5%b1%b1%e3%81%ae%e6%97%a5%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%9c8%e6%9c%8811%e6%97%a5%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f/ https://kyonozatsugaku.com/%e5%b1%b1%e3%81%ae%e6%97%a5%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%9c8%e6%9c%8811%e6%97%a5%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f/#respond Sun, 11 Aug 2019 04:00:07 +0000 https://kyonozatsugaku.com/?p=338 毎年8月11日は山の日です。2016年から新設された新しい祝日ですね。

山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日とされていますが、8月11日という日付は、なにか山にちなむ特別な出来事などがあるわけではありません。

ではなぜ8月11日になったのでしょうか?

もともとはお盆の時期(8月13日〜15日)につながり、連休になりやすいという理由で8月12日が有力な候補でした。しかし、この8月12日がふさわしくないということになり、前日の8月11日が山の日になったのです。

8月12日は1985年にJAL123便が墜落し520名の死者をだすという事故が起きた日です。この事故は単独機の墜落事故としては世界でも最悪の事故であり、現場となった高天原山のには慰霊碑が建てられています。

このような事故が山で起きた日を山の日とするのはふさわしくないというのが8月12日が避けられた理由です。

なお、東京オリンピックが開かれる2020年だけは、特例で閉会式の翌日にあたる8月10日が山の日に変更される予定になっています。

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夏に花火大会をするのは死者の霊を弔うため!?隅田川の花火大会のデマと花火の雑学まとめ https://kyonozatsugaku.com/%e5%a4%8f%e3%81%ab%e8%8a%b1%e7%81%ab%e5%a4%a7%e4%bc%9a%e3%82%92%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%af%e6%ad%bb%e8%80%85%e3%81%ae%e9%9c%8a%e3%82%92%e5%bc%94%e3%81%86%e3%81%9f%e3%82%81%ef%bc%81%ef%bc%9f/ https://kyonozatsugaku.com/%e5%a4%8f%e3%81%ab%e8%8a%b1%e7%81%ab%e5%a4%a7%e4%bc%9a%e3%82%92%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%af%e6%ad%bb%e8%80%85%e3%81%ae%e9%9c%8a%e3%82%92%e5%bc%94%e3%81%86%e3%81%9f%e3%82%81%ef%bc%81%ef%bc%9f/#respond Sun, 28 Jul 2019 13:32:01 +0000 https://kyonozatsugaku.com/?p=264 花火といえば夏の風物詩。家族や友人で行う手持ち花火なども楽しいですが、花火大会などで行われる大規模な打ち上げ花火も日本の夏には欠かせないものですよね。

ところで、花火は夏でも冬でも行うことができます。テーマパークなどでは一年中打ち上げ花火を上げているところもありますよね。それなのになぜ夏に花火大会を行うことが多いのでしょうか?

夏に花火大会を行うようになったのは隅田川の花火大会が最初であると思われます。隅田川で船遊びが許された夏の期間の最初の日に行われたものです。

隅田川の花火大会は江戸時代の中期におきた享保の大飢饉とコレラの流行ででた多くの死者の霊を弔うためにはじめられたという説が広く知られています。ところが、この死者の霊を弔うためという理由は明治時代以降に作られたデマであるということがわかっています。

例えばコレラが日本ではじめて流行したのは江戸時代も後期の1822年であり年代があいません。しかも西日本を中心にしたもので江戸で開かれた花火大会とはイマイチつながりません。

実際には当時江戸で人気のあった鍵屋と玉屋の2つの花火屋が宣伝のために行っていたのではないかと思われます。

もともと江戸で本格的に花火の制作を開始した鍵屋があり、そこから暖簾分けで玉屋ができて2大体制となったそうです。鍵屋と玉屋は別々の場所から交互に花火を打ち上げ、観客は良いと思った方の名前を呼んで讃えたといいます。この時のかけ声が「たまやー」「かぎやー」という花火のかけ声の由来になっているのですね。

鍵屋と玉屋では玉屋の方が人気が高く、一時は観客がみんな玉屋の名前ばかり呼ぶといわれた時代もあったのですが、玉屋が失火により大火事をおこしてしまい1代で取り潰しになってしまったのです。

ちなみに日本に花火が伝わったのは鉄砲伝来の後だと考えられています。鉄砲とともに火薬やその応用である花火が日本にやってきたのですね。

しかし、鉄砲は戦国時代に伝わり、戦乱の時代では火薬は貴重であったため、花火のような娯楽に使われることありませんでした。そして、日本で初めて花火を見たのは戦乱の世を納めた徳川家康だと言われています。

戦の道具であった火薬が娯楽に使われるようになったのは日本が太平の世になった証であったのかもしれませんね。

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夏の風物詩!蚊取り線香の開発エピソードを3分でまとめる https://kyonozatsugaku.com/%e8%9a%8a%e5%8f%96%e3%82%8a%e7%b7%9a%e9%a6%99%e3%81%ae%e9%96%8b%e7%99%ba%e3%82%a8%e3%83%94%e3%82%bd%e3%83%bc%e3%83%89%e3%81%a8%e8%b1%86%e7%9f%a5%e8%ad%98%e3%82%923%e5%88%86%e3%81%a7%e3%81%be%e3%81%a8/ https://kyonozatsugaku.com/%e8%9a%8a%e5%8f%96%e3%82%8a%e7%b7%9a%e9%a6%99%e3%81%ae%e9%96%8b%e7%99%ba%e3%82%a8%e3%83%94%e3%82%bd%e3%83%bc%e3%83%89%e3%81%a8%e8%b1%86%e7%9f%a5%e8%ad%98%e3%82%923%e5%88%86%e3%81%a7%e3%81%be%e3%81%a8/#respond Sun, 14 Jul 2019 14:27:55 +0000 https://kyonozatsugaku.com/?p=205 暑い夏に現れるにくい蚊。噛まれると痒くてたまらないですね。それに蚊は病気を媒介するので世界で一番人間を殺した生き物ともいわれるほど。できれば見たくないですよね。

その蚊を追い払ってくれる強い味方が蚊取り線香です。うずまき型の蚊取り線香は夏の風物詩でもありますよね。最近は火を使わない虫除けも多くでていますが、今でも昔ながらの蚊取り線香を愛用している方も多いでしょう。

この蚊取り線香を開発したのは日本人の上山栄一郎という人物。大日本除虫菊株式会社(ブランド名・金鳥)の創業者です。今でも蚊取り線香といえば金鳥ですね。

上山は1885年にアメリカの植物会社の社長と面会し、いくつかの植物の種などの取引をとりつけます。その後、輸入された植物の中から荒れた土地でも育てることができる除虫菊に注目します。除虫菊には虫が嫌う成分があり、蚊などを追い払うことができるのです。

「除虫菊は需要もあるし荒れた土地でも育てることができる。貧しい農民の収入源になり、輸出すれば国のためにもなる」と考えた上山は除虫菊の栽培を普及させるために活動をはじめます。

最初は収穫した除虫菊を粉末にして、そのまま撒いたり、火鉢などに入れて使ってみたのですが、あまり使いやすいものではありませんでした。

初めて除虫菊を収穫した1年後の1888年。上山は東京滞在中に宿泊した宿でたまたま線香屋と知り合い、蚊取り線香のアイデアを得ます。そして、1890年には世界初の蚊取り線香の開発に成功し、販売を開始しました。

この蚊取り線香は大ヒット商品となり、除虫菊の生産も広まりました。

しかし、このときの蚊取り線香は今のようなうずまき型ではなく、よくお仏壇などに供える線香を大きくしたような棒型。1本では30分くらいで燃え尽きてしまうものでした。

そこで、上山栄一郎の妻であった上山ゆきが長い時間使えるうずまき型の蚊取り線香を思いつきます。うずまき型の蚊取り線香は試作開始から7年かけて1902年に発売されます。これが現在の蚊取り線香の原型と言えるものですね。

当時はまだ機械化が進んでいない時代。うずまき型の蚊取り線香は人の手で巻いて作っていました。ところが蚊取り線香は燃やすものなのでうずまき型にするときにただ巻くのではなく隙間を作る必要があります。これが難しかったんですね。もちろんゆっくりならできますが、スピードが出ないわけです。

そこで2本まとめて巻く方法が取られました。2本まとめて巻くことで使うときに1本ずつ取り外せばちょうど隙間があくというわけです。

しかも2本まとめて巻くことで運搬中に折れづらく、スペースも節約できるというメリットも生まれました。

その後、うずまき型の蚊取り線香は人の手で巻くのではなく、機械で型を使って打ち抜いて作られるようになりました。また、線香の成分なども改良されています。しかし、今でも基本的な仕組みは同じですね。

ちなみに、金鳥の蚊取り線香って左巻きなのは知っていましたか?この左巻きの蚊取り線香は世界でも金鳥だけだそうです。

もともと人の手で巻くときは右利きの職人が巻きやすい右巻きの方が都合がよく、金鳥も右利きで作っていたのですが、機械化されるときに、他のメーカーと差別化しようということで左巻きに変更されたそうですよ。

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ラムネの元はペリーが日本に持ち込んだレモネード? https://kyonozatsugaku.com/%e3%83%a9%e3%83%a0%e3%83%8d%e3%81%ae%e5%85%83%e3%81%af%e3%83%9a%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%81%8c%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ab%e6%8c%81%e3%81%a1%e8%be%bc%e3%82%93%e3%81%a0%e3%83%ac%e3%83%a2%e3%83%8d%e3%83%bc/ https://kyonozatsugaku.com/%e3%83%a9%e3%83%a0%e3%83%8d%e3%81%ae%e5%85%83%e3%81%af%e3%83%9a%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%81%8c%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ab%e6%8c%81%e3%81%a1%e8%be%bc%e3%82%93%e3%81%a0%e3%83%ac%e3%83%a2%e3%83%8d%e3%83%bc/#respond Sat, 13 Jul 2019 14:33:50 +0000 https://kyonozatsugaku.com/?p=202 夏になるとお祭りや花火大会の屋台や海の家でよく売られているラムネ。爽やかな味わいは暑い夏にはピッタリですね。

このラムネは幕末にペリーが来航したときに持ち込まれたレモネードが元になっているという話があります。ネット上でもこの説が多く見られますね。

たしかにペリーが乗っていた黒船にレモネードが積まれていて、これが炭酸飲料が日本にやってきた初めてのレモネードであったようです。ペリーは幕府の役人にもレモネードを振る舞ったそうです。また、ラムネはレモネードが元になっているというのも事実のようです。

しかし、ペリーが持ってきたレモネードがそのまま日本でラムネになったわけではなさそうです。

ペリーが日本にやってきたのは1853年のこと、その後1860年にイギリスの船がレモネードを積んで長崎にやってきました。それをきっかけに長崎在住の外国人がレモネードの製造・販売を行ったそうです。

その後、藤瀬半兵衛という人が外国人からレモネードの作り方を教えてもらいレモン水という名前で売り出しました。これが国産第一号のラムネではないかといわれています。

そしてレモネードまたはレモン水がなまって少しずつ変化し、ラムネという呼び名になったそうです。

ちなみに、この当時のラムネ瓶はコルクで栓がされていました。今のようなビー玉が入ったラムネ瓶は1872年にイギリスのハイラム・コッドによって開発され、1987年に初めて日本にやってきました。

コルクは空気を通すので炭酸が抜けやすく製造コストも高かったため、ビー玉を使ったラムネ瓶が主流になっていったようです。

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浴衣はもともと入浴中に着ていた!浴衣の原型となった湯帳・湯帷子とはなにか? https://kyonozatsugaku.com/%e6%b5%b4%e8%a1%a3%e3%81%af%e3%82%82%e3%81%a8%e3%82%82%e3%81%a8%e5%85%a5%e6%b5%b4%e4%b8%ad%e3%81%ab%e7%9d%80%e3%81%a6%e3%81%84%e3%81%9f%ef%bc%81%e6%b5%b4%e8%a1%a3%e3%81%ae%e5%8e%9f%e5%9e%8b%e3%81%a8/ https://kyonozatsugaku.com/%e6%b5%b4%e8%a1%a3%e3%81%af%e3%82%82%e3%81%a8%e3%82%82%e3%81%a8%e5%85%a5%e6%b5%b4%e4%b8%ad%e3%81%ab%e7%9d%80%e3%81%a6%e3%81%84%e3%81%9f%ef%bc%81%e6%b5%b4%e8%a1%a3%e3%81%ae%e5%8e%9f%e5%9e%8b%e3%81%a8/#respond Sat, 13 Jul 2019 03:00:56 +0000 https://kyonozatsugaku.com/?p=198 夏祭り、花火大会、楽しい夏のイベントで活躍してくれる浴衣。色とりどりの浴衣はオシャレで可愛くていいもですよね。

浴衣というともともとは風呂上がりに着るものというイメージがありますね。ところがもっとずっと昔は風呂上がりではなく入浴中に着ていたのです。

平安時代は風呂というと「湯帷子(ゆかたびら)」という服を着て蒸し風呂に入っていたといいます。蒸し風呂は今でいうところのサウナなですね。汗をかきますから、その汗をとったり、入浴中でも裸にはならないという目的で湯帷子を着ていたのです。

さらに歴史をさかのぼると、この湯帷子の原型となったのは飛鳥時代の湯帳というもので、やはり一部の貴族などが入浴中に着ていたようです。

その後、鎌倉時代ころから徐々にふんどしなどの下着で入浴するようになり、裸で入浴するようになって行きます。

ちなみに、この頃は温かい湯船につかるというのは一般的ではありませんでした。今と違って大量のお湯を沸かすのは大変なことだったでしょうからね。また、毎日入るようなものではなく娯楽の一種で、複数の人で入ることも多かったため裸にならない文化が生まれたようです。

その後、徐々に足をお湯につけるものができ、今のような全身をつける「据え風呂」が一般的になるのは江戸時代に入ってから。それまでは一部の貴族以外は水で体を洗っていたんですね。

江戸時代に入ると庶民の生活が向上し、庶民でも銭湯で温かい湯船にはいることができるようになります。また、庶民の衣服なども多様になり、湯上がりに湯帷子を着られるようになっていきました。この頃は家に風呂があるのはごく一部のお屋敷だけで、庶民は銭湯で男女一緒の混浴でしたが、入浴中に衣服を身につける習慣はなく、みんな裸で入っていました。

この湯上がりに着る湯帷子が現在の浴衣の元になったのですね。浴衣という名前も湯帷子が省略されたものではないかと思われますね。

ちなみに、日本書紀にも登場し、日本最古の温泉ではないかともいわれる愛媛県の道後温泉では、飛鳥時代の湯帳を再現した入浴着「道後湯帳」を着て温泉に入ることができる施設があるそうです。日本のお風呂の歴史に思いをはせてみるのもよさそうですね。

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