鳩が首を振りながら歩くのはなるべく視界を動かさないため | 今日の雑学

鳩が首を振りながら歩くのはなるべく視界を動かさないため

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警戒心の強い鳩は人が近づくとサッと逃げてしまいますね。前からだけでなく後ろからこっそり近づいてもすぐに気がついて逃げてしまいます。

後ろから近づいてもすぐに逃げることができるのは、鳩の視界がとても広く後方まで見えるからです。人の視界がせいぜい200度くらいなのに比べて、鳩は300度を超える視界を持っています。

そんなに広い範囲を見ることができるのは鳩の目が顔の前でなく横についているためです。

ところで、鳩といえば歩くときに首を振る仕草が印象的ですね。あの首を振りながら歩く動きもこの目の構造と関係しています。

人のように目が前についていれば、歩いているときも、目の前の映像が近づいてくるだけです。しかし、鳩のように目が横についていると、歩くと映像がどんどん流れ出いきます。そのためとても見にくいのです。

鳩は歩くペースに合わせて首を振ることで、短時間ですが視点を固定して周りを見ているのです。

このことを証明した実験があります。

1975年、イギリスで鳩をウォーキングマシンのような装置の上で歩かせるという実験が行われました。

ウォーキングマシンの上であれば歩いても体の位置は変わらず、視界も動きません。そうすると鳩は首を振らずに歩いたそうです。

鳩は首を振りながら歩くというのは常識ですが、実は首を降っていたのではなくて、なるべく動かないように固定していたというほうが正しいようです。

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