都市のビルの屋上や空港の中、意外なところで採れるはちみつの話 | 今日の雑学

都市のビルの屋上や空港の中、意外なところで採れるはちみつの話

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砂糖などとはまた違ったコクのある優しい甘さが魅力のはちみつ。みつが採れる花の種類によっても味が違い、味の違いも楽しめます。

はちみつはミツバチがいろいろな花から蜜を集めてきたものですね。もちろん自然のミツバチの巣にもはちみつはありますが、販売されているはちみつのほとんどは養蜂家がミツバチを飼育して集めたものです。

その養蜂ってどんなところで行われていると思いますか?自然がたくさんあるところや、大きな農場などの近くをイメージする方が多いのではないでしょうか?

でも、実際には都市のビルの屋上などで養蜂が行われていることも珍しくないんですよ。東京都内のビルが密集した地域などでも行われています。

ミツバチは攻撃性はそれほど高くありませんが、毒針を持った危険な虫であることにかわりはありません。そのため住宅地で大規模に養蜂を行うようなことはできないと思いますが、ビルの屋上など通行人と十分に距離がとれるところであれば大きな問題はないそうです。

都市では蜜が採れる花がないのではないか?と思われそうですが、都市の景観のために植えられたものや、公園などもあって、意外と多くのはちみつを集めることができるようです。逆に大きな農園などがあると農薬などの影響でミツバチが死んでしまったり、農薬が混ざったはちみつになるので、そうした被害がでにくい都市部は養蜂に向いているともいえます。

また、植物も受粉しないと生きていけないので、ミツバチが街にいることは都市の緑化にとって良い影響があるともいわれます。

意外なところにある養蜂場というと、他にも空港にある養蜂場があります。ドイツではじまり、ヨーロッパで広がっているそうですよ。

ミツバチの行動範囲は巣から2〜3キロ程度といわれています。空港であれば、騒音などの問題からその周りは広い未利用地が広がっていることが多く、自然がそのまま残っているのではちみつを集めるにも良いというわけです。

日本でも萩・石見空港がアジア初の空港での養蜂を行っています。この空港はちみつは、もっともおいしいはちみつを決める、日本はちみつマイスター協会のハニー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれたことがあるんですよ。

このように都市部でも場所さえあれば養蜂ができるということで、最近では個人が趣味で養蜂を行うためのキットなども販売されています。ただ、近くに人がいる場所では、第三者を刺すこともあり得るので、注意が必要なことにはかわりませんが。

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