発明王エジソンは電球を発明していない | 今日の雑学

発明王エジソンは電球を発明していない

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生涯に約1300もの発明や重要な技術革新を行い、発明王と呼ばれるトーマス・エジソン。そのエジソンのもっとも代表的な発明といえば何を思い浮かべますか?

エジソンの発明ときいてまず思い浮かぶのは白熱電球ではないでしょうか?しかし、白熱電球を発明したのはエジソンではありません。

白熱電球を発明したのはイギリスのジョセフ・スワンです。スワンは1848年ごろから電球の研究をはじめたとされ、1960年にはイギリスで特許を認められます。さらに1978年、研究開始から実に30年目にして、現在の白熱電球と同じ原理のもので40時間の点灯に成功しました。

エジソンの白熱電球が完成したのはそのため約1年後でした。

スワンは1981年に会社を設立。白熱電球の生産・販売をスタートさせました。しかし、スワンの作った白熱電球は寿命が短かったため、まだ実用的とはいえませんでした。

白熱電球はガラス球の中をほぼ真空の状態にし、その中でフィラメントに電気を通して光らせます。フィラメントは高温になるため熱によりいずれ切れてしまいます。これが電球が切れるということですね。

白熱電球を実用化するには、なるべく長い時間つかえるフィラメントの材料を見つけることが必要でした。そのため世界中で企業や発明家がフィラメントの材料を探しました。

エジソンはいろいろな材料を試し、竹を細く割いて作ったフィラメントに着目。さらに世界中の竹を試して日本の京都にある竹がもっとも長く点灯しました。この京都の竹を使った電球は2,000時間以上も点灯しました。計算上、1日に4時間使用しても1年半以上使えることになり、実用的な電球となったのです。

エジソンはさらに白熱電球の特許を持つスワンと共同で会社を設立。これにより白熱電球が普及しました。しかし、エジソンとスワンの共同会社が販売した電球では、スワンの開発したセルロース製のフィラメントが使われました。

エジソンは個別に設立した会社で竹を使った白熱電球も生産したものの、1992年には生産をやめてしまいました。

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