店先に盛り塩をするのは皇帝に振り向いて欲しい妾のアイデアが由来 | 今日の雑学

店先に盛り塩をするのは皇帝に振り向いて欲しい妾のアイデアが由来

歴史の雑学
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昔から営業している老舗の飲食店などでは店先に盛り塩がされていることがありますよね。塩を円錐型に形作って置いておくアレですね。

この盛り塩の由来でひとつおもしろい説があります。

昔、中国の三国時代を終わらせ中国統一を果たした西晋の初代皇帝の司馬炎という人物がいました。中国統一を果たしたくらいなので優秀な人物なのでしょうが、統一後は政治への興味をなくし、後に反乱が起きる遠因を作ったとも言われています。

その司馬炎は女色にふけったことでも知られ、1万人ともいわれる女性を集めた後宮を作ったそうです。まぁ、1万人は他の女性を世話する女官なども含めてで、実際の愛人の数が何人いたのかはよくわかりませんが、それでも数千人の美女を国中から集めたのでしょう。

皇帝は夜ごとに牛車に乗って後宮にある愛人の屋敷を訪れたわけです。しかし、さすがに数が多すぎます。集められた女性も皇帝に気に入られれたいと思っても、まず来てもらわなければ話になりません。

そこで、なんとか皇帝に自分の屋敷の前で立ち止まってもらうために、屋敷の前に塩を盛ったのです。塩を盛っておけば牛車をひく牛が塩を舐めるために立ち止まるからです。

この話から、来てほしい人が来てくれるおまじないとして盛り塩がなされるようになり、それがお客様にたくさん来てほしいお店でも行われるようになったというわけです。

なかなかおもしろい話でしょう。ただ、この説はおもしろいのですが確実な証拠があるわけでもなさそうです。

他にも神道や仏教に由来するという説など様々なものがあるようです。神道では塩は清浄や生命力の象徴という考えがあり、神棚に盛り塩を供えたりします。一般的に考えれば日本では様々な習慣が神道・仏教に由来しているので盛り塩も神道・仏教由来という説のほうが有力そうですね。

こういった古くからの風習の由来というのは確実な真実がわかることはほとんどありません。時代の流れの中で少しずつできたもので記録もないことが多いですからね。

なのでなにが正しいのかは今後もわからないと思いますが、雑学的にはこういった由来の説があるというのは知っているとおもしろいと思います。

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