タツノオトシゴというと、魚類なのに魚の仲間とは思えない愛らしい見た目が特徴的で、水族館などでもよく見られる魚ですね。想像上の生物である竜(タツ)に姿が似ていることからその名前がついたと言われます。
50種類ほどの種類がいて、小さなものは1.4cm程度から大きなものは35cmと意外なほど幅があります。見た目も色や背中の突起など様々です。
タツノオトシゴはオスのお腹に育児嚢(いくじのう)という袋があって、ここで卵が稚魚になるまで育てます。卵を産むのはあくまでメスですが、その後はオスのお腹の袋で孵化するまで育てることから「オスが妊娠する」などと言われることもあるそうです。
そんなタツノオトシゴの仲間には「タツノイトコ」や「タツノハトコ」といった面白い名前の仲間もいます。
タツノイトコは体長10cm程度で、房総半島より南の水深20㎝ぐらいの所に生息しています。また、タツノハトコは体長6cm程度とイトコより小ぶりで、沖縄近海に生息しています。
ちなみに、タツノオトシゴを食べるというイメージはあまりありませんが、食用にされることもあり、漢方薬としても珍重されています。