選挙カーがひたすら名前を連呼するのはなぜ?選挙カーの謎をまとめました! | 今日の雑学

選挙カーがひたすら名前を連呼するのはなぜ?選挙カーの謎をまとめました!

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「キタニ!キタニ!キタニケンイチです!キタニケンイチをよろしくお願いします!」

選挙期間になると街中を走ってひたすら候補者の名前を連呼する選挙カー。正直うるさいし、名前を連呼するだけでなんの意味があるのかと思いますよね。

選挙カーが名前を連呼しながら走るのは、選挙カーの移動中は連呼しか認めないというルールがあるからです。

選挙活動のルールを定めた公職選挙法では選挙カーでの選挙活動は原則禁止です。ただし「選挙運動のための連呼行為をすること」と「停止した自動車の上において選挙運動のための演説をすること」の2つが例外的に認められています。

なんだか変なルールですが、候補者はこのルールに従って活動しているわけですね。

ちなみに公職選挙法では選挙カーが連呼をしていい時間を決めていて、午前8時〜午後8時までとなっています。また、「学校及び病院、診療所その他の療養施設の周辺においては、静穏を保持するように努めなければならない。」とされています。

選挙カーそのものも、オープンカーはダメだとか、使えるのは3,4,5ナンバーだけとか、表示する候補者の名前のサイズだとか、細かい規定がたくさんあります。

こうした細かいルールがある特殊な車を所有するのは大変なので、選挙カー専門のレンタル業者がいて、多くの政党や候補者は、こうした業者から選挙期間だけ借りるそうです。

ところで、選挙カーといえば候補者が窓から大きく身を乗り出して手を振っているのを見かけますが、あの行為は道路交通法違反にはならないのでしょうか?

選挙カーでは選挙期間中はシートベルトの装着義務が免除されます。なのでシートベルトを外すのはOK。でも、窓から身を乗り出すのは危険行為で道路交通法違反になる可能性があります。どれくらい身を乗り出したら違反になるかは、それぞれの自治体の条例や管轄する警察署の考え方によるようです。

現在の公職選挙法が施行されたのは昭和25年。もともとは大正時代まで遡ることができる法律です。何度も改定されてはいるものの、今の時代にはイマイチあいませんよね。

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