日本で一番高い山といえば富士山ですね。それでは日本で一番低い山はどこでしょうか?
日本一低いとされる山は宮城県仙台市にある日和山。その高さはなんとたったの3メートルしかありません。
これは日本の国土について調査している国土地理院が作成する地形図に記載されている山のうち最も低い山です。
日和山が日本一低い山と言われるようになったのは1991年頃から。当時の日和山は標高6.05メートルありました。しかし、1996年に大阪市の天保山(てんぽうざん、標高4.53メートル)が地形図に掲載され、日本一低い山ではなくなりました。
2011年に東日本大震災により発生した地盤沈下と津波の影響で消滅したと思われていましたが、その後の国土地理院の調査により標高3メートルの山と確認され、それ以来、日和山が日本一低い山とされているのです。
なお、日和山は人工の築山です。明治時代に漁師が出漁するときに天候を見るために造られました。そこで、船頭が天候を見て出港するか決める「日和見」からとって日和山となったのです。
自然の山に限定した場合、日本一低い山は徳島市にある弁天山(べんてんやま、標高6.1メートル)です。