夏になるとお祭りや花火大会の屋台や海の家でよく売られているラムネ。爽やかな味わいは暑い夏にはピッタリですね。
このラムネは幕末にペリーが来航したときに持ち込まれたレモネードが元になっているという話があります。ネット上でもこの説が多く見られますね。
たしかにペリーが乗っていた黒船にレモネードが積まれていて、これが炭酸飲料が日本にやってきた初めてのレモネードであったようです。ペリーは幕府の役人にもレモネードを振る舞ったそうです。また、ラムネはレモネードが元になっているというのも事実のようです。
しかし、ペリーが持ってきたレモネードがそのまま日本でラムネになったわけではなさそうです。
ペリーが日本にやってきたのは1853年のこと、その後1860年にイギリスの船がレモネードを積んで長崎にやってきました。それをきっかけに長崎在住の外国人がレモネードの製造・販売を行ったそうです。
その後、藤瀬半兵衛という人が外国人からレモネードの作り方を教えてもらいレモン水という名前で売り出しました。これが国産第一号のラムネではないかといわれています。
そしてレモネードまたはレモン水がなまって少しずつ変化し、ラムネという呼び名になったそうです。
ちなみに、この当時のラムネ瓶はコルクで栓がされていました。今のようなビー玉が入ったラムネ瓶は1872年にイギリスのハイラム・コッドによって開発され、1987年に初めて日本にやってきました。
コルクは空気を通すので炭酸が抜けやすく製造コストも高かったため、ビー玉を使ったラムネ瓶が主流になっていったようです。