もうすぐクリスマスです。クリスマスといえばイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の記念日ですね。
ちなみにクリスマスはイエス・キリストの降誕祭、誕生を祝う日であっていわゆる誕生日ではありません。イエスの誕生日の正式な記録はないからです。
12月25日に行われるようになったのは、古代ローマの宗教行事で12月25日を太陽が生まれる日とし太陽神を祝う祭りがあり、それが転用されたのではないかと言われています。12月25日はちょうど太陽が見える時間が1年で最も短い冬至のあとであり、そこから不滅の太陽が再生を祈念したのですね。
日本はキリスト教圏の国ではありませんが、1年で特に盛り上がるイベントの一つとなっています。特にサンタクロースが子供にプレゼントをくれるというのは日本中で広く行われていますね。
サンタクロースを知らない方はいないと思いますが、あの有名なサンタクロースの赤い服。なぜ赤いのか知っていますか?
サンタクロースは貧しい子供に密かに金品を恵んだと言われるセント・ニコラウスの伝説が元になっているという説が有名です。セント・ニコラウスをオランダ語読みにするとシンタクロースになります。
聖職者の服装というと地味な色合いのものが想像されそうですが、実際には「赤」「白」「緑」「紫」「黒」と様々な色合いのものがあり、古いサンタクロースのイメージでは赤い服のものもあれば緑などの他の色の服を着ているものもあったようです。
それが赤い服のイメージに統一されたのは20世紀初期のコカ・コーラの広告がきっかけと言われています。コカ・コーラのイメージカラーである赤い服を着て、白いあごひげを蓄えた今のサンタクロースのイメージそのもののイラストが広告に採用されたのです。
コカ・コーラは世界中で飲まれているので広告宣伝力も強力で、コカ・コーラの宣伝とともにサンタクロースのイメージを作ってしまったんですね。