なんと1日50万人!?世界一混雑するといわれる渋谷駅前のスクランブル交差点の通行人数 | 今日の雑学

なんと1日50万人!?世界一混雑するといわれる渋谷駅前のスクランブル交差点の通行人数

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1回の青信号で最大3000人が渡るといわれる渋谷のスクランブル交差点。世界一混み合う交差点ともいわれます。

ところがこの1回の青信号で最大3000人が渡るという数字はどうも根拠がない都市伝説であるようです。これについては2016年4月22日付の朝日新聞(東京版)で記者が検証を行った内容が載っています。

3000人という数字は渋谷センター街がホームページなどでPRしていた数字だそうです。この数字はもともと地元の人たちの間でだいたい2000人くらいだろうといわれていたものが、近年ではより人数も増えているため3000人としてPRするようになったということで、きちんとしたデータに基づいたものではなかったのです。

そこで記者が思いついたのがNTTドコモのCM。そのCM内で1500人が渡るスクランブル交差点のCG映像を流し「30分の通行量は千代田区の人口とほぼ同じ45000人」と紹介していたのです。この数字が事実であれば信号が2分感覚として1回3000人渡ることになります。

記者がこのドコモのCMの根拠を確認すると、今度は東京メトロの広告に書かれた内容が元になっているということがわかります。そして東京メトロの広告の根拠はセンター街のホームページに記載された1回最大3000人をもとに計算した数字を載せただけだということがわかります。

つまり、おそらくこのくらいだろうということで一商店街が紹介した数字が独り歩きし、東京メトロやNTTドコモのような大きな組織の広告として使われたことで、さも事実であるかのように広まったわけですね。

ちなみに朝日新聞の記者が金曜日夕方の比較的交通量の多い時間帯にに交差点の写真を撮って検証をしています。その検証の結果、1度の青信号で渡っていた人数は1445人だったそうです。記者はその後さらに交通量が増えたように見えたので3000人も嘘ではないかもしれないとしていますが、まぁ、おそらくは2000人程度ではないでしょうか。

3000人ではないとしても渋谷駅前のスクランブル交差点の混雑は世界でも有数のものであるのは間違いないでしょう。日本国内はもとより海外でも映画などで舞台となることも多く、現地では海外からの観光客がスクランブル交差点の写真を撮っているのが見られます。

そういえば近年はサッカーワールドカップやハロウィン、年越しのカウントダウンのときには若者が集まるようになっているので、そのときには3000人を超えているかもしれないですね。

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